増える過重労働に関する労災請求②

増える過重労働に関する労災請求②

今回は増える過重労働による労災請求について2回目です。

◇精神障害に関する労災補償状況

 精神障害の請求件数は、前年から71件増え1,586件と、過去最多となりました。そのうち未遂を含む自殺件数は前年から1件減の198件でした。支給決定件数は498 件で前年から26件増加し、うち未遂を含む自殺の件数は前年から9件減の84件となっています。

 業種別で見ると、請求件数は 「医療、福祉」302件、「製造業」279件、「卸売業、小売業」220件の順に多く、支給決定件数は「製造業」91件、「医療、福祉」80件、「卸売業、小売業」57件の順になっています

 年齢別では、「4049歳」歳の請求件数が542件、支給決定件数が144件とともに最も多く、次いで「3039歳」の請求件数が408件、支給決定件数136件という順に多くなっています。

 そして、出来事別の支給決定件数は、「(ひどい)嫌がらせ、いじめ、又は暴行を受けた」が74件、「仕事内容・仕事量の(大きな)変化を生じさせる出来事があった」が63件となっています。

Copyright (C) 瀬川社会保険労務士事務所. All Rights Reserved